多くの著名な実業家達がバイブルとしてあげる「孫子の兵法」
孫子の兵法の著書は孫武(諸説あり)で、世界で最も有名な古典です。
中国の春秋時代、つまり約2500年も前に書かれた兵法書にもかかわらず、現在でも多くのビジネスマンに愛読されている事で知られています。
全13編から構成されている孫子の兵法ですが、読んだことのない方でも以下の言葉を1度は耳にした事があるのではないでしょうか?
- 「敵を知り己を知れば百戦してあやうからず」
大昔、戦争は運否天賦で行われている事が多かったそうです。
戦争の前に神様にお祈りをしたり、とにかく兵士の数で勝負したり、兵士の気持ちや勢いで臨む事が、ほとんどでした。
そこで戦争に勝つために運否天賦ではなく、「勝つべくして勝つ」
この部分にフォーカスして言語化されたものが孫子の兵法でした。
①敵の事がよく理解できていない + 自分たちの状況が理解できていない
このような状態では絶対に勝てません。
②敵の事がよく理解できている + 自分たちの状況が理解できていない
このような状態では勝ったり、負けたりを繰り返します。
③敵の事がよく理解できている + 自分たちの状況を理解している
このような状態で初めて、勝つべくして勝つ道が見えてきます。
文章にすると当たり前のように聞こえませんか?
しかし、これらを実践できているでしょうか?
私は過去に、そこそこ大きな会社に勤務していた事がありましたが、歴史ある会社であった為、利益を出す仕組みや、現代の状況に合わせたオペレーションが古くなっておりアップデートが必要でした。
過去に1度も赤字を出した経験のない事が自慢の企業でしたが、私が退職する時期には創業以来、初の赤字を計上していました。
時代は常に変化しています。
しかし、幹部達は状況を変えようとすらしません。
幹部の多くは高学歴で頭の悪い人たちではないはずなのにです。
こういった状況を把握して、そして実践に移す事は多くの人が考えているよりも困難であるという事を実感しました。
これは個人レベルにフォーカスしても同じです。
人間は己を知る事が最も難しい生き物なのです。
そういった当たり前の事だけど、ほとんどの人が当たり前にできない事を言語化してくれている素晴らしい書籍なので、1度図書館で流し読みしてみてはいかがでしょうか?
何か気づきがあるかも?知れません。