日記

給料が上がる事は良い事か?

休日、都心をブラブラしているとデモやっている事が多いですね。

例えば私が目にしたものは「最低賃金上げろ~!」みたいなのがあります。

最低賃金が仮に時給1,500円になったら、企業は少なくとも労働者に1時間あたり1,500円以上払わなければならない。

一見すると、これは労働者にとって、すごく良い事のように思えます。

単純に給料が上がれば使えるお金の量が増えるので、ありがたい。

 

ただ、経済の仕組みはそこまで単純ではありません。

給料が上がる事は良い事です。

ただし、条件があって物価水準が給料アップ前と変わらない必要があります。

2024年2月現在、東京都の最低賃金は1,113円です。

これは過去最大の金額です。

このまま1,500円、1,600円、1,700円・・・っと上昇していけばいくほど我々にとって良い事なのでしょうか?

 

まず、給料はどこからやってくるのか?という視点で考える必要があると思います。

給料は私を雇っている企業から支払われます。

その企業はサービスや商品を通じて、クライアントから得た報酬で利益を出しています。

その企業が稼ぎ出した利益の一部がコストとして、我々に支払われております。

私から見れば利益ですが、企業から見ればコストです。

つまり、私の利益がアップするという事は企業のコスト増となり企業にとってはネガティブなものになります。

 

コストが増えれば増えるほど利益が圧迫される為、企業は何らかの策を講じる必要が出てきます。

最近多い例で言うと、商品価格を上げる。

または、サービスを低下させる事によって支出を抑える。

実際に企業が講じる策として、こういった流れは今後加速するであろうと言われています。

経済はマクロの視点で見れば、お金が増えたり減ったりする事なく持ち主が移り変わっているだけだとも言えます。

仮に給料が大幅に上昇したとしても、それに比例して自分たちの支出が増加した場合、数字上は手にするお金が増えたとしても全く意味がない事になります。

 

物価は、そのままで給料だけ上がれば、みんなハッピーになれるわけですが実際には、そのような事は起こりえないという事です。

 

 

 

 

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