
前回の記事では、C++の基本構文や入出力、条件分岐、繰り返し処理などを記載してみました。今回は、さらに一歩進んで、関数、配列、ポインタ、クラスといったC++の重要な要素について解説してみます。
1. 関数の定義と呼び出し
関数は、特定の処理をまとめて再利用可能にするための仕組みです。
#include <iostream>
// 関数の定義
int add(int a, int b) {
return a + b;
}
int main() {
int result = add(5, 3); // 関数の呼び出し
std::cout << "結果: " << result << std::endl;
return 0;
}
この例では、add
という関数を定義し、main
関数内で呼び出しています。
2. 配列の利用
配列は、同じ型の複数のデータをまとめて扱うための構造です。
配列は実戦でもかなり使用頻度が高いので全ての言語で共通して言える事ですが習得マストです。
#include <iostream>
int main() {
int numbers[5] = {10, 20, 30, 40, 50};
for (int i = 0; i < 5; i++) {
std::cout << "numbers[" << i << "] = " << numbers[i] << std::endl;
}
return 0;
}
この例では、numbers
という整数型の配列を定義し、for
ループで各要素を出力しています。
3. ポインタの基本
ポインタは、変数のメモリアドレスを格納するための変数です。
#include <iostream>
int main() {
int value = 42;
int* ptr = &value; // ポインタptrにvalueのアドレスを代入
std::cout << "valueの値: " << value << std::endl;
std::cout << "ptrが指す値: " << *ptr << std::endl;
return 0;
}
この例では、ptr
というポインタがvalue
のアドレスを指し、*ptr
でその値を取得しています。
4. クラスとオブジェクト指向
C++はオブジェクト指向プログラミングをサポートしており、クラスを使ってデータと機能をまとめることができます。
#include <iostream>
#include <string>
class Person {
public:
std::string name;
int age;
void introduce() {
std::cout << "私は " << name << "、" << age << " 歳です。" << std::endl;
}
};
int main() {
Person person;
person.name = "太郎";
person.age = 25;
person.introduce();
return 0;
}
この例では、Person
というクラスを定義し、そのインスタンスperson
を作成して、introduce
メソッドを呼び出しています。
まとめ
今回の記事では、C++の関数、配列、ポインタ、クラスといった基本的な要素について学びました。これらの概念を理解することで、より複雑なプログラムを構築する基礎が身につきます。
次はファイル入出力や標準ライブラリの活用方法について書いてみようかな?
C++は膨大な機能があるため、全てを習得するにはトンデモなく時間がかかると思います。
もちろん全てを短期間で理解するのは不可能なので、じっくりゆっくりと学習をさらに深めていきたいですね!