私は転職回数が多い方だと思っていました。
しかし、ある転職サイトで以下のように転職回数の基準に関する記事が紹介されていました。
・転職回数が多いと判断される基準値
20代 3回以上
30代 5回以上
40代 7回以上
上記の基準と自分を照らし合わせると40代で4回転職しているので、転職回数が多いと判断される水準でもなさそうです。
個人的には多い方だと感じていましたが・・・。
私は転職は20代後半までに1回はしておいた方が良いと思っています。
もちろん、人生で初めて入った会社の仕事が楽しくて環境も最高だと感じているなら、わざわざ転職する必要はありません。
しかし、人生で最初に入った会社があなたにとって最高の会社になる可能性は、それほど高くはありません。
・会社の経営状況
・職場環境
・仕事に対する適正
会社の経営状況は刻一刻と変化します。
時代の影響を受ける事も多く、仮に22歳で就職して定年は60歳。
実に38年間の時間を仕事に費やす事になります。
38年、会社の経営状況が変化していない可能性は低いです。
もちろん、良い方向に進んでいくケースも多々ありますが。
会社の経営が鈍化したり、最悪赤字になったりしたら何かを感じとらなきゃダメだと思います。
職場環境については、外部の人間が把握する術はありません。
人間なので必ず合う人、合わない人が存在します。
必ずしも職場の人間と良好な関係を構築できるとは限りませんね。
仕事に対する適正の問題もあります。
自分では楽しそう、好きになれそう、という気持ちで仕事を開始するはずなのですが、実際に仕事をする事と傍から見ているのでは全然違うものです。
思ったほど適性がなかったというケースも少なくありません。
逆に、それほど興味も関心もないけど抜群の才能があった、なんていうケースもあるから人生は面白いんですけどね。
上記の様に実に様々な要因がありますが、今の時代、最初に入った会社で38年間頑張った先に定年を迎えられて、めでたしめでたし・・・というパターンはかなり少ないケースなのではないでしょうか?
また、会社に入る段階ですら本当に自分がやりたい事はないか理解できずに仕事を始める人が圧倒的に多いです。
会社に入ってから、本当にやりたい事が見つかるケースも少なくないんです。
私は転職とは、自分という商品を誰かに売り込む営業だと思っています。
いざ、やろうとしても急には上手くできません。
なので、22歳で会社に入ったら5~6年くらい仕事して、20代後半くらいで1度、自分を売るという成功体験を持っておくと、後々役に立つ事も多いです。
ある程度、歳をとってから転職を1度もした経験がない人が転職活動を開始すると色々と面食らう事も多いはずです。
自分を買ってもらった経験がない人は、どうやって自分を売っていけばいいのか知りません。
ネットの検索結果、転職エージェントのアドバイスなどは全ての状況で成功するような戦術、戦略を与えてくれるわけではありません。
面接を何度も繰り返すと、あるパターンが掴めてきます。
自分の売りやすいアピールポイントなんかも理解できていると役に立ちます。
また、転職先で、どんな事が待ち受けているかも未知数です。
年齢が若ければ、仮に転職に1度や2度失敗しても、その経験を肥やしとして次に活かせるわけです。
転職が多い人 = 仕事が続かないいい加減な人
昔は上記のようなネガティブな印象を持つ人も多かったのですが、現在は転職で方向転換する人が少なくありません。
高度経済成長、年功序列、終身雇用は実質的に崩壊してるのです。
必ずしも1つの会社で留まっているのが正解だとは言えない時代なんです。
刻一刻と変化する時代の状況に合わせて、常に自分を売れる状態にして、そしてドンドン売っていけると留まっているだけでは見えなかったものが見えてくる・・・場合もあります。