毎日、筋トレできる事。毎日、勉強できる事。
これって自分が頑張っているから出来ているようで、実は多くの人が私を助けてくれているから実現できる事なのだと思っています。
つまり、運が良いだけ。環境に助けられているだけ。って話です。
今の現場は労働時間が短いですし、家事は妻がガッチリとフォローしてくれているから。
日々、感謝感謝です。
家には多くの、やるべき事がありますし、子供と過ごす時間も有限です。
特に子供と過ごす時間は一生の中で、それほど長い時間ではありません。
世の中には、筋トレする時間や勉強する時間などの何かに取り組む時間が非常に少ない人が大勢います。
「何言ってんだ!時間がないのは皆同じ。やらない奴はヤル気がないだけだ!」って思う人もいるでしょう。
私がある企業で働いていた時の話です。
出社~退社までの1ヶ月の平均時間を計算したところ、約316時間でした。
出社~退社ですよ。通勤時間は含んでいません。
1ヶ月は30日とすると720時間しかありません。
実に1ヶ月の43.89%の時間を会社で過ごしてました。
「令和の時代に嘘でしょ?w」って思うかも知れませんがマジです。
確かに、こんなスケジュールでも毎日、筋トレする。毎日、勉強するって人もゼロではないでしょう。
でも、そんな事ができる人間は、ほとんどいないと思います。
仮にできたとしても、何かを犠牲にしなければいけません。
家の事、家族と過ごす時間などです。
少なくとも、私には上記の環境で勉強、筋トレ、家族と過ごす時間を確保する事は絶対に無理だと感じていました。
「じゃ、辞めればいいじゃん。」って思いますよね。
ジンバルドの刑務所実験でも証明されましたが、「人は環境に支配される生物」です。
その企業では上記のような環境は当たり前であり、常識なのです。
上記のようなスケジュールに対して疑問を持つ人はいませんでした。
もしかしたら、私みたいに疑問を持っていた人がいたのかも知れませんが、声に出す人はいません。
これが環境の恐ろしいところで、これが「この世界の常識」だと信じる人がいれば、それが「正解」なのです。
そこそこ有名な企業なので、労働組合もありました。
しかも、組合活動が非常に活発で有名でした。
そういった労働組合があるにも関わらず労働環境は本当に劣悪でした。
一体、何のために労働組合に毎月組合費を払っているのだろう?と常に疑問を持ってましたね。
労働基準監督署も頻繁に視察に来るのですが、あれって一体何をしに来ているんでしょうか?
精神的、肉体的に壊れてしまう人もいました。
そういった事態を会社は知っていたはずなのに、環境が変化する兆しはありません。
だから、私は転職という方法で環境を変える事にしました。
たった1つの行動だけで環境は激的に、そして限りなく理想に近い姿に変化しました。
正直、「こんな簡単に人生を変えられるのに、今まで自分は何をやっていたんだろう・・・。」って思いましたね。
今の自分の生活を手に入れる事ができているのは、自分が転職という決断をして実際に行動に移した結果のようにも見えます。
まるで自分がリスクを取った事や努力した結果、得た報酬であるかのように。
しかし、これらは自分の力だけでは絶対に達成できませんでした。
転職の時には家族のフォローが必要不可欠です。
また、私の話を最後まで聞いてくれた上司や同僚達がいたからこそ、気持ちよく円満退職できました。
その会社で仲が良かった方達は今でも良好な関係が続いています。
そして、最後まで会社のIT部門へ異動させるように根回ししてくださった上司の事が今も忘れられません。
正直なところ、これまで会社で積み上げてきたものを引き継いで、同社のIT部門に移れるという話には大変魅力がありました。
「人間、失ってから本当の価値を知る。」という言葉を聞いた事があります。
労働環境は確かに劣悪でしたが、一緒に仕事をした仲間達は良い人ばかりで、今でも交流を続けて頂ける事に感謝しています。
私は転職回数が多い方ですが、辞めた会社の人と交流を続けられていて、出会いに恵まれる運があるようです。
会社に残ってIT部門へ行きたいという気持ちが少しだけありましたが、私はエンジニアとして再出発する事を決めてITを専業とする企業にエンジニアとして転職しました。
正直なところ、多くの無駄な時間を過ごしたと考えた時期もありましたが、上記のような環境で仕事をした経験があるからこそ、私は家族との時間が、どれほど貴重であるかを認識できているのだと思います。
また、私が仕事や勉強、他の何かを頑張る事ができるのは妻のフォローがあってこそです。
自分だけでは絶対に勉強時間を今のように確保する事はできませんでした。
そして、1ヶ月300時間オーバー会社に居て仕事するのが当たり前の生活を何年もやっていると仕事で毎月170時間仕事をして、仮に勉強を100時間やったとしても全然楽なんですよね。
こういった感覚を養う事ができたのも、前職の経験に感謝すべきなのかも知れません。
まだまだ、始まったばかりではありますが、常に感謝の気持ちを忘れずに生きていきたいです。
少しずつ結果を出していく事が、私を助けてくれている皆様に対する恩返しになると思っています。
そんな、感謝いっぱいの気持ちで今日も、いつも通り勉強を進めていきたいと思います。